『食べるを支える歯科医院』
こんにちは、レアール訪問歯科横浜鶴見院 院長の上田 隆介(うえだ りゅうすけ)です。
生まれは和歌山県で私の父親はその年に歯科医院を自宅兼診療所として開業しました。生まれてから小学校までは祖父母の自宅に預けられることの多かった私はおじいちゃんっ子になっていました。医療家系の中育った私は地域から信頼される父親の背中に憧れて歯学部のある大学に進学しました。
大学4年生の春に祖父の認知症が進行し、行方不明になったという衝撃的な連絡が入りました。その後発見された祖父は入院措置となり私は帰省する度に会いに行きました。認知症とその薬の作用でほぼ意識がなく、私が誰かわからない状態の祖父ですが数日間寄り添い、関わりを持つことで思い出話をしてくれるという変化がありました。
それから認知症について興味を持ち勉強し始めたことが今の高齢者診療を行うきっかけとなりました。歯を直すことだけが歯科医師の仕事ではない、しっかりと患者さんと向き合うことの大切さを祖父から教わりました。
世の中には認知症だからペースト食、本当は食べられるのにその機会を奪われている患者さんが多くいます。胃瘻を増設したから、と口から食べることを諦めている方が多くいます。口から食べないとどうしてもお口周りの機能は低下し、表情はなく暗くなりがちです。口は食べる機能や呼吸など生きる上で欠かせない臓器ですが、人とのコミュニケーションでも重要な役割を担います。
事実、胃瘻から経口摂取に向けて嚥下訓練をされている患者さんは状態が良くなるとともに発語も増え、表情も明るく豊かになっていきます。私はそのような患者さんの少しでもお力になれるようにこれからも支援をしていきます。
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